できごと

自分をいとおしむ

私は里親さんという言葉をお守りのようにして毎日をすごしてきた。自分が何もできなかったことや、こうであったら、と思うことがある。小さな子を慈しんで育ててくれる里親さん方と、育て親を探す方たちがいるのを知ったことは私の人生で大きいことだった。里親さんを知って枷がとれて、もっと積極的に自己自身を育てていこうと思えた。

 

自分をいとおしみ、はぐくめれば・・・。そうなれるには育てはぐくんでくれた人がいないと難しいし、その能力が高いか育っていないと難しいと思う・・・。

一人ひとり違う存在だから、一人の個人が何を特に大事に考えるかは千差万別な気がする。千差万別さを大事に考えたい。

 

私は、小さい子どもたちがずっとネグレクトされ暴力空間に居させられたことも、惨いと思ったというような気持ちがある。暴力場面のフラッシュバックなどもあり、里親さんを知ってから、もしもあの子が里親さんのもとへ行けていたら・・・と思うようになっている。

 

里親さんの言葉を読んだりして、それを自分育てに活用している。自分をわが子のように慈しみ、自分の要望に気づいて、必要なものをあげたり、わが子の私が行きたいところへ小旅行したり、子どもの私に好きに語らせたり。

 

じっくり死や人生を考えた時に、私を少しでも良い方向へ引きとどめるものがある、自分が自分の人生へずぼらにこつこつ歩み出せるものがある、それを大事にしたい。