できごと

『踏切に消えたナオ』という本。

もし少し里親制度が広まった現代ならもう少しスムーズにナオは養子になれたのかもなと思った。著者の方に、大切なことを語ってくださった感謝を。

『養子でわくわく家族』という本。

うまくいった多くの養子縁組の話を読むのは本当に心があたたかくなる。良いな、と思う。

『愛を知らなかった子』という本。

8歳の子でも、養子となり、希望ある毎日を過ごしていけるんだなと。

 

『誕生日を知らない女の子』という本。

後半あたりに、年齢が高く、養育里親のところで暮らすが生みの母のところへ帰りたい、その狭間でとても苦しむ女の子の話がある。実母と時々過ごして家事など全てやらされるその女の子・・・。

 

赤ん坊の時に捨てられた子どものほうが養子里親へ迎えられやすく、乳児院や施設での集団養育の積み重なるネグレクトの傷を持たない赤ん坊のほうが養子里親との絆を作りやすい、と聞く。小さい子が、ぜひ、養子里親さんの元へ迎えられてほしい。

どういう子どもかに関わらず粘り強くずっと接し、うまくいった物語を沢山読む。いいな、と思う。

 

5、6歳で施設にいた子は、里親さんの元で今までの辛さや苦しさや何が何だかわからない葛藤などを吐き出したり、赤ん坊として接してもらいたいと行動に出したりして、とても大変だと思う。

 

小学生ごろから里親さんに迎えられて、実母さんとつながりがあると、本当に大変なのだそうだ。

1つの視点、

養育里親の元で暮らしたそういう里子が大人になってからも苦しみ続ける例がある。養子里親になった別の若者が、その子も養子になれたら良かったのではないか、とおもって、気持ちを向けてくれている話を読んだ。

2つめの視点、

外国では子どもを保護した後、親へ、回復・改善のためのプログラムが最初からあるそうだ。一定期間それをして、改善の全くない場合は子どもは養子里親に迎えられる。日本ではまだ発展していないと思う。

シェルター・母子支援施設関連の書物で、3代に渡る母・子支援のケースがあることが書かれていた。そういう風に、ひっそりとこつこつ支援がされてきたのだと思う。

 

2つめの視点について、私はまだ勉強中。

養子里親、養育里親、母子への包括支援、は争う物事では無い、と想ってる。私の心の内部で何か葛藤がある、多分それは、里親制度も包括母子支援も発展していないからだと思う。

どちらか1つをとても勧めたい訳ではなくて、もし里親さんであれば、粘り強く、その子に合った暮らしを一緒につくっていってほしい。

もし、里親制度よりももう少し何か・・・と思って下さる方々がいたら、

『依存症女性子育て支援ネットワーク構築のために』という報告書(男女参画センターにある)

https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/cyousajigyou/dl/seikabutsu28-1.pdf

上記の『依存症者に対する地域支援、家族支援のあり方についての調査とサービス

類型の提示(障害者総合福祉推進事業報告書)』

平成29年から設置が始まった『子育て世代包括支援センター』(母子健康包括支援センター、日本版ネウボラ

このへんだけでも読んだり検索して、地域の母子についてあたたかく考える時間をとってください。