できごと

捨てられた子どもと建物内で住むことは保護された子どもの心的外傷になると思う。

捨てられた子どもと建物内で住むことは保護された子どもの心的外傷になると思う。

 

たとえば4、5歳のころから何年も施設にいたとしたらわたしは、どうなるだろう、わたしはあの場所に一時期いただけで、幼子がそこに居続ける社会とはいったい何なのか、戸惑ってしまった。そこにいる5歳ぐらいの子、数歳の子、何年も居る子っていったいどうしてなのだろう。専門家の言葉の力が届いてない。

 

専門家は口々に、施設に長くいるほど、障害をもたらすと語っている。(これとは別に、児童間暴力も、傷ついた未成年が集まり寝泊りすればごく自然に起きるとされている)でもそんなことは、公然の秘密なのかもしれない。でもわたしが単にまだこわがっているだけかもしれない。


一時期しかいなかった子どもは、里親家庭、養育家庭を語りにくいかもしれないけど、誰でも里親家庭、養育家庭を応援していいと、考えていこうと思う。誰であれ、子どもだったのだ。一時期だけ居た者は、部外者ではあるけれど、もしも自分が長くそこにいたら、と考えてみて良いと思う。


もしも、自分が長くそこにいなければならなかったら、すぐにでもあたたかな家庭を教えてほしかった、と考えて良いと思う。言える子、言えた子に嫉妬心がある。

3、4歳の子は語れないだろうから、専門家の言葉をいつか引用してみたい。

 

わたしが3、4歳だったら(乳幼児だったら、そして何歳であっても)、早くあたたかな里親(養育家庭)、ただ一人の消えうせない大人に迎えてほしかった、そのように語る大人達に出逢いたかった。わたしは子どもっぽいため、もし神さまがゆるして下さるなら、一時期いただけの年上のわたしでも、里親さんにひきあわせてほしかった、里親さんの世界を学ばせてほしかった。その気持ちを、めげずにもち続けて書きたい。2016.12.17