できごと

女性福祉やジェンダーや依存症に関する報告書の紹介

里親制度について応援しているような方々は、じっくりと里親に関する書籍を読んだりもされていると思う。なので今回はいくつか女性福祉に関する報告書等を紹介したいと思う。

 

『依存症者に対する地域支援、家族支援のあり方についての調査とサービス類型の提示—依存症に関わる回復支援施設の現状,家族問題,ジェンダーに注目して—』平成 22 年度 障害者総合福祉推進事業報告書

https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/cyousajigyou/dl/seikabutsu28-1.pdf
まずこれ一冊を、ネットでも読めるので読んでみて欲しいと思う。

 

 

図書館で里親関連本や会報を読むと、施設では、ここは地獄と言う子や、里親のところへ行きたいと願い行ける子がいたり、逆に里親制度を望まない子や、それより実母はどうしているのかと特に考え悩む子など、一人ひとり多岐にわたり、大人でも難儀するような矛盾の中にいる。私は「自分は里親制度が何より好き。私は里親さんのところへ行きたかった」とすっきり言えるまでに長い歳月を必要とした。

 

それと、今はさらにだんだんと、このようにも思っている。

少なくない里子が、里親に産みの母の安否をおもんばかって心配しているような話を里親に受け止めてもらっている文を読んだ。 

そういうような時に、(若年)女性が子どもを手放さねばならない背景に何があるかも考えて欲しい。

子ども期の虐待やネグレクトや様々な暴力があるかもしれない事、
薬物・処方薬物・アルコール依存であればその背景に、子ども期の暴力被害があるかもしれない事、
(あるいは加害や性的非行少年にも、虐待被害者や学校でのけ者にされるなどがありうる事。)
その者たち全てを1人も取り残さず支援しようとしている女性福祉や人権の分野が、どれほど辺境にある中でこつこつと行動を続けてくれているか、をおおまかに知ってくれていれば、良いなと思う。産みのお母さんの背景を考えてみる事で、委託の子どもから産みの母はどうしているだろうという話が出た時の返答に、深みが出ると思う。

 
『依存症者に対する地域支援、家族支援のあり方についての調査とサービス類型の提示—依存症に関わる回復支援施設の現状,家族問題,ジェンダーに注目して—』平成 22 年度 障害者総合福祉推進事業報告書

https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/cyousajigyou/dl/seikabutsu28-1.pdf
まずこれ一冊を、ネットでも読めるので読んでみて欲しいと思う。


p53
>私たち、依存症女性のサポートをしている者たちは、どうも、「当事者たちには男女ともに性暴力の問題 があるな」ということを意識

とある。入門としても分かりやすいし、何度読んでも発見がある。
(フラッシュバック、過去の辛い事のよみがえりがある方は、お気をつけ下さい。私は発見もあるし過去記憶のよみがえりもある本なので、心身の調子に気をつけて自分を大事にして休息をとりながら、数年にわたって読んでいます)