できごと

子どもの頃に里親さんを知らせてもらえなかったのはなぜ?という問いに関して。

子どもの頃に里親さんを知らせてもらえなかったのはなぜ?という問いに関して。

私は急に子どもたちの群れと寝起きを共にするようになってしまい、それが恐ろしかった。子どもたちに近づかないようにしたけれど、食堂へつながる廊下でトイレをしてしまう5歳ぐらいの子や、まとわりついてくる何人かの小学低学年ぐらいの子について、ずっと大きい年齢の自分の姿が思い浮かぶと、私がお世話しなくちゃいけなかったことと世話を放棄したことは二次受傷のような感じがしてくる・・・。(でも、どちらのほうの?)

沢山の子が住んでいれば、大人の目は行き届かず、食事の作り方も郵便配達者が家に来ることも家計のやりくりも自分の人生を考えてみることも知らないままだと思う。そのような子たちがずっと放置されている。私は訳も分からず何も知らされず、時には母の役割をやらされて、安全基地のない小さな子たちを、どうすることもできなかった。親も誰もいない子たちは生まれた時から粛々と大人の役をやらされるのかもしれない・・・。親の来ない子どもたちにはそれぞれ里親さんが必要だと思う。そうでないまま施設に居させられたら、年上の子たちが親の役をやることになり、それは加害につながると思う。私は母の役をやらされたことも全く自覚できなかった。親の来ない子どもたちを、同じ建物内の子どもが世話するのは、いつでも加害の危険があると思う。研修を経た里親さんは里親サロンにも行けるし、愛着障害のことも知っている。でも年上なだけの子どもたちはそんなことは知らないから・・・。子どもの頃に里親制度や色んな支援を身近で知らせてほしかった。里親さんとのマッチングでは、急に子どもが年下の子どもの世話をする役になってしまわないような考慮もされているらしい。